大切なのは
ただ現在進行形で「運動音痴」で苦しんでいる子たちに「もっと鍛えろ」とだけ言うのはかわいそうだとは書いておきたい。
そして、大抵の体育教師や、その予備軍であるもしくはあったところの、脳も含めて身体機能的に運動をするために困ったことがない人たちは、運動音痴が何で困っているのかわからないし、どうやれば鍛えられるのかを伝えるスキルを持たないわけで。
いやぁ、文武両道って大切だなぁ(そうじゃないだろ
たとえば、↑のエントリで参考としてリンクされていた↓のエントリ
鍋あり谷あり-■体育が苦手だったけど
味方のじゃまにならず、敵のじゃまになりそうな場所にいるだけで、微かにではあるが、チームの役に立つことが出来る。たとえば、自分が攻めている場合は、「自ゴールに一番近い場所にいる敵」の、ちょっと敵ゴール寄り。自分が攻められている場合は、オフサイドラインぎりぎりの、人口密度が薄い方のサイド*1。
そもそも、発達障害者、特にADHDやアスペルガー症候群などの場合、その瞬間に自分が責めているのか、責められているのかが判らない。特にカラーゼッケンなどを使わない手抜き授業の場合は、以下のような事例が起こる。
- 授業中にボールに1回は触れと言われる
や、まぁ私がやられてたことなんですけどねwww
で、この場合、以下のような指導が必要となる。
- ルールを教える
- 絵や板書などで、先にルールを教えておく必要がある。
- その場で判断しながらルールを身につけるということは不可能。
- 敵味方をはっきりさせる
- カラーゼッケンなどを使用する
- 動き方を教える
- ある程度複雑な情報処理が可能な児童であれば、こうなったときはこうするんだよと事前に言葉もしくは絵などで教える。
- それが不可能であれば、声を掛ける児童を限定しておき、●●くんが××って言ったら、こうするんだよと教えておく。
一例:
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- ライン沿いに動くように指示しておく。
- このゼッケンの子が蹴ったらこっちに蹴る。などと具体的かつかんたんな指示をしておく。
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こうした、かんたんな指示を全うして褒められることで、自己有能感が生まれ、運動が好きになるのではないだろうか。
去年のエントリに今更同意してみる
http://d.hatena.ne.jp/Vr6ubqg/20061012/p2
知識(特にルール)やスキルが、全員一定以上であるという仮定の下に、授業内で球技を行えば、この論理は成立すると思う。
逆に言えば、そうしたものが一定以下の児童に対して、適切な指導を行った上で授業を行うべきであると言えよう。