しかしまぁ

こうしてみると、一人の人間が「常識じゃねーの?」と思ってることなんてーのは、意外に狭い世界の常識だったりするわけだなと思う。
体育教師どもにとっちゃ、走ったり跳んだりボール投げたり転がったりするのは、身体が勝手にやってくれることなんだろうけれど、運動音痴にとっちゃ、そんなものは常識でもなんでもない。
逆上がりができないことや、ボールが遠くへ投げられないといった失敗事例を一つとっても、その要因は多々あるわけだが、彼らは目の前にいる生徒がどの要因によって失敗するのかということを見極めようともせずに「根性」だとか「マジメじゃない」とかおっしゃるわけだ。
しかし、↑のエントリのように、BtoCの通販サイトに慣れきったワテは、BtoC系の公式サイト=商品情報がしっかりしてるという先入観で見たばかりに、そうしたサイトに「商品検索はこちら」なんて出てながら、実際に売ってた商品がないと「アレ?パチもん?」という狭い判断を下してしまうわけだ。
ボールを投げるという適切な動作が脳みそにインプットされてて「ボールを投げる」という指令を受けただけで身体がなにやら正面から見たら三次元曲線的な運動つまり側面から見たら綺麗な円弧を描く運動をしてボールを50mくらいぶん投げる動作ができる奴から見れば、「ボールを投げる」といわれて3mにも届かないような投げ方しかできなかったり、さらに「マジメに力いれて投げろー」なんていわれて、思いっきり力を入れて目の前50cmの地面にボールをたたきつけてしまったりする奴がいると「あいつおかしいんじゃね?」という判断しかできないのは、公式サイトの話と同じ精神構造であろう。
しかし、教えることを生業とする教師が、そんな精神構造のままの発言を子供たちに投げつけるなんてやり方でいいんだろうか?
それは、運動に対する劣等感を植え付けこそすれ、自信を持たせることにはつながらないと思う。
メタボリックシンドローム対策を進める、国所管の財団法人が、そうしたレベルの指導ができない指導者ばかりの総合型スポーツクラブを推進したところで、ワテのような認知レベルでの運動音痴たちには、その施策は届かないんじゃないだろうか。
運動音痴の認知構造と教育手法を研究せず、ただ箱物をつくって、そこに大企業のカネを流入させるだけで、本当に「運動をしたがらない人」を、運動に向かわせることができると思っているのだろうか。
それとも、厚生労働省文部科学省は、そうした人間は死んでも良いくらいにしか思ってないのだろうか。
とりとめないがこの辺で(ぉ