と言いながら

運動音痴の仲間(って居るのか?)に裏切ったな!とか言われたくなくて今まで書いてませんでしたが、実は小学校4年〜6年まで地元で最も古くからあるスイミングクラブ(=スイミングスクール)に通っていました。しかしそこでも躓いてしまったわけです。
最初、自分で顔も洗えないほどの水恐怖だったワテは、3年かけてやっとこせ面かぶりクロール(息継ぎをしないクロール)までたどり着いたわけです。しかし、その次にやってきたのは「飛び込み」。ここでワテは大きく躓くことになったのです。
水中で重力がかからない状態なら、なんとかかんとか調整力のない状態もごまかせたわけですし、その動作を教えることに関してはいくらでも経験豊富なプロがそこにはいたのです。ゴーグルをつけていれば、顔つけもなんとかなりました。もっともゴーグルを取って目に水が入りそうになると手で水を必死にぬぐっていたのですが。そんなこんなで、なんとかかんとかバタ足を覚え、ビート板キックを覚え、面かぶりクロールまで3年を掛けてたどり着いたわけです。
今思えば、よく3年も通えたなと思うのですが、そのスクールは校区外にあり、学校のイジメ渦巻く人間関係から解放される唯一の場であったことが、幸いだったのかもしれません。
話があぜ道にそれますが、このスクールが校区外にあったせいで、ホームルームの場で生徒に公開チクりをされーの、狂死^h^h教師から「行ってもええけど、バスで行け」と言われたものの、そのスクールはバス送迎を行っていなかったため、ブチキレたワテは、教師に「それならバス代よこせ!」と詰め寄り、クラス中の笑いものにされてしまったのでした。
さて、本題に戻しまして。
3年かけてやっとこせ水泳らしい動作を身につけたものの、飛び込みという陸上での動作をやる必要に迫られた途端に、見事に調整力のなさが露呈したのです。その時の動きというのは、飛び込みの姿勢のまま、前に倒れるというもの。インストラクターは、ただ「飛び込みなんだから、飛べよ」としか言いません。それでも同じ動作しかできないワテ。ついにはインストラクターは諦めた顔とだめだこりゃと言うような両手を上に向けて首を横に振る動作をしてしまいました。悲しくなってふと周りを見ると、同じクラスに6年生の子供は自分しかいませんし、自分のすぐ下の学年は3年生という有様。そして時は2月。スクールのクラス分けの関係上、中学生になるとスクールに来られなくなってしまうのでした。その時「ああここはもう自分が来る場所じゃないんだな」と思ってしまい、それ以来18歳までプールにも近づかない状態になっていたわけです。
いかな水泳の指導のプロといえども、陸上動作である「飛び込み」に関しては、どこをどう動かすということを教えるノウハウは持っていなかったのかもしれません。