しかし、そう考えると返す返すも口惜しい

たとえばサッカーの授業…とも呼べない放置ゲームの最中に「あのね、……オフサイドって何?」と言う勇気もなければ、それを言ってもバカにせずに教えようとするということへの留保がなかったのだ。ちょっと疑問を呈したからと言って罵声を飛ばす俺は何なんだ、と思う教師も居なかったのだ。
未だにオフサイドがどういう状態の時にどこに立っているとマズいのかということはさっぱりわからないが、そのルールが「それは不公平になるから」という理由でできているということを20代の頃に、サッカー経験者に解説して貰ってなんとなく理解できたのであった。
「腹を割る」のハナシほどに饒舌でなくてもかまわないが、目の前にいる生徒に何かを与えようとすることから手を抜いてはならないと思う。
これから、仕事で、人にモノを教える立場に立つかもしれない自分への戒めも込めて書き留めておくことにする。