結局のところ

デブとか外見が♂に見えるヤツが長髪にしてるとかってのがイヤなだけなんだよなぁ。
と、uNDer thE mOon - 理由(わけ)経由でみやきち日記 - マジョリティが持つ「不快感」と「恐怖心」は、マイノリティの隔離・排除を正当化するか?を読んで、ここ3日ほどの間に仕事場であったイヤなことを総括してみた。
と、いつもならこんな感じで意味のわからん結論を述べて終わるところだが、せっかくなので今週あったことをぶちまけてみることにする。


最初は、客先でのちょっとしたハプニングだったのだ。
あるお客さん(現場系企業)に訪問して、そこの朝礼に出なければならないため、敷地内の通路を走っていると、突然お客さんからこう声をかけられたのだ。
「君、君、イエローカードな」
この企業では安全に非常に気を遣っており、不安全行動を取っている人がいたら相手が誰であろうがこのように注意することになっている。さらに我々のような出入り業者にとっては、強い警告を受け続けると出入り禁止になるためびっくりして足を止めることになったのだ。
で、ナニゴトかと思っていると、その人はこう続けた。
「君、ちょっと太りすぎな。糖尿病になると大変だぞ」
要は、ワテがデブであることを指摘してただけのことだったのだ。その日の訪問先での仕事はつつがなく終了し、帰社した。
その後このエピソードは課内で広まった。それでも「フツーはマズい行動取ってるとかってんでイエローカードって言われることはあっても、デブだからって言われるなんてのはないよなー」と笑い話で済んでいたのだ。


しかし、今日になって話は急に重くなる。
ワテが喫煙所に行くと、件の仕事に同行していた先輩(Aさんとでもしようか)と、いつもワテに「髪を切れ」と命令してくる、隣のグループのリーダー(Bさんとでもしよう)*1
が居たのだ。
イエローカードの話の流れで、「なんでだらしなく見えるんかなぁ。制服の着方がマズいんかなぁ」とAさんが言うた途端にBさん、素早く「髪長いぞ、髪切れや」*2とカマして来たのだ。
途端に喫煙所の空気は重くなる。*3単なる冗談から出た話だったのだが、それが重要顧客の口から出たとあって、そんな冗談を言われる容姿をなんとかしろと言われるに至ったのである。


しかし、不安全行動をとがめることに引っかけたデブを揶揄する冗談にしても、長髪の指摘にしても、その根底にあるのは、みやきち日記 - マジョリティが持つ「不快感」と「恐怖心」は、マイノリティの隔離・排除を正当化するか?に対して言及されている、腐男子じゃないけど、ゲイじゃない - 二項対立は悪玉菌?のコメント欄にあるid:Ry0TAさんのコメントの

「『イヤなものはイヤだもん!』って、それはオマエの『個人の
 シュミ』だろ!なに開き直ってんだよ!そーいうのこそ、『多数
 派の好みが許される』って従前どおりのマイノリティ差別の構造
 から一歩も出てないんだよー!!」

ってようなものなのかなーと思ったわけで。
そして、そんな個人のシュミを押しつけられたワテは、件の喫煙所では「はぁ」と生返事しかできずに、ここでぶちまけることになるわけなんですけどね。

*1:ちなみに、このリーダー、以前「女になりたいとか言うてる男なんて、結局人生がイヤやから逃げてるだけや」と非常にわかりやすいトランスジェンダー差別的発言をブチかましてくれた経歴やら、飲み会の後にワテを蹴飛ばす真似をしながら「オマエや嫌いじゃ」とブチかましてくれた、はてな界隈でよく言われるところの非非コミュ系の人だったりする。そんな状態なので、ワテがトランスジェンダーとして進んで行こうとしてることなんてーのは、この人には最後までカムできないと思っている。

*2:ちなみに彼には人事権限はまったくない

*3:まぁ重いと感じたのはワテだけかもしれんが