気づくことがある

それは、夜のこと。知らない土地で母を乗せて、車で国道へ出ようとしたときに、山道へと迷い込んだ。隣では母がいろいろと口うるさく言っている。
そうか、これは恐怖のせいなんだと気が付いた。
そこで、今回の件は自分に多くの間違いと未熟さがあることが原因だとわかった。
一般人と渡り合うスキルがないのに、忠告を無視して突っ込んでいったこと。
自分で突っ込んでおきながら、スキルがないが故に感じた恐怖を、相手の行為のせいにしたこと。
あげく、恐怖から出てくる過集中によって生み出された恨み言を、一番大切な人や、ここにだらだらと垂れ流してしまったこと。
そして、人を幸せにしようと願って働いている人たちの心を踏みにじってしまったこと。
これらは、すべて自分のスキルの未熟さによって起きた間違いだと気が付いた。
そこで、この件については、こう解釈することにした。
大切な人は、あくまで新しい仕事を始めただけのこと。
ダブルワークで忙しくなるんだから、そこで「仕事とアタシとどっちが大切なの!」なんてイタイこと言っちゃいけない。
大切な人ががんばっているんだから、温かく見守っているべき。
会社の人が「いい人」「すごい人」なら、よかったねと喜んであげるべき。
嫁のパート仕事に、いちいち突っ込んでいって、文句を言うダンナなんておかしいし、パート先の仲間を「いい人なのよー」と言う嫁を「けまらしい」と思うダンナなんて異常だもんねぇ。
いつか、一緒に仕事したいねという話も、あくまで遠い未来の話のことであって、今すぐというわけではない。
そりゃ、スーパーの例で言えば、ダンナが失職すれば、「アタシが紹介してあげるから、がんばりなよ。そういや倉庫番が足りないっつってたわねぇ」と紹介するかもしれないしね。
で、その仕事でがんばっている過程で、私に商品をプレゼントしてくれた。
つまり、それはたとえばスーパーに勤めている人が、社内販売で安く手に入るからと、閉店後に残った惣菜を買って帰って来たことと、何等変わりがない。
商品の効果について、熱く語るのは、たとえば、上の例で行くと、その惣菜が、たとえばほうれん草のおひたしとかで「これ、カラダにいいのよー」と言っているのと何等変わりがない。
私が現在持っている技術的興味は、それによって得た結果を公開すれば、会社の機密事項を暴露することになるので、探求はしても公開しない。
嫁が、勤め先のスーパーから買って帰った電池の有効期限が切れていたからといって、勤め先にクレームをつけたり、blogで騒げば、嫁の稼ぎが怪しくなる可能性だってあるんだから。
仕事に貴賎はない。それを見る人の目線に貴賎があるのだ。
というわけで、明日もお仕事がんばってね(何