どこからか

マイミクの人の蛮行を比喩したらしい文章が降ってきたので載せておく。

あるところのお話じゃ。
とあるわかものが、車を停めたのじゃ。
そこは、おふれで車を止めてはいけないことになっていたが、村人たちもそこに停めないと不便でしかたがない。
お役人さまも、それを知っていて、おとがめをしてはいなかったのじゃ。

しかし、ちょうどそこにじいさんがやってきて、こう言うのじゃ
「何、車停めゆうが、ワレ」
そういうたかと思うたら、じいさんはわかものを車から引きずり下ろして、殴るわ蹴るわ、そりゃぁひどいことをしはじめた。

何の騒ぎじゃと、向こう三軒両隣の人たちが出てきて、じいさんを取り押さえようとしたのじゃ。
しかし、じいさんはまっかな顔をして、こう言うたのじゃ。
「ワシが暴力を振るうがは、コイツがおふれを守らんがやき。ワシの暴力を観るががいややったら、コイツに文句言いや!」となぁ。

そう言うてじいさんは、わかものをまたボコボコと殴りはじめた。
その時じゃった。
あまりに見かねた向かいのばあさん
「これこれ、いい年をしてわかものをいじめるもんじゃない」
と加勢に入ったのじゃ。
するとわかものも起きあがって、じいさんに反論を始めたのじゃ。
近所のひとたちも加わって、どんどんとじいさんは追い込まれていったのじゃ。

するとじいさん、こんなことを言い出した。
「ここは正しいことをしたらイカンがか。よく分からん地域じゃの」とな。

近所の人もわかものも、じいさんが言うたことが理解できずに、みーんな目を丸くしておった。

そして、じいさんは、
「ワシはオマエがここに停める限り、毎度やってきてオマエをボコるぞ」と捨て台詞を吐いて、どこかへ行ってしもうたそうな。

誰が書いたのか誰が思いついたのか、私は知らない。